ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

いらいらするのは

十分に深まる季節金木犀 濃密なりし今更に気づく

いらいらする。家から一歩外に出ると、もうそこにはキンモクセイの薫りが

空気に充満するようになってから

「金木犀が咲いたね」などと呑気に言われること。

今か今かと、夏の暑いうちに気配を探し求めているヤツの

待ち遠しさはわからないだろう。

 

香り咲く金木犀のなかりせば 秋の気配は 肌寒さのみ

本歌取り

世の中に絶えて桜の無かリせば 春の気配は喉けからまし

10/6 改稿(文法が間違ってる!)

香咲く金木犀のなかりせば 秋に吹く風更に澄むまし

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