おおつごもり。
枯れ落ち葉命の余韻残り居る新たな芽吹きに看取られながら
晦(つごもり)も十二回目だと騒ぎきて至極呆気なく過ぎてゆく刻
いろいろなもの、そして自分の心、人の心に目を凝らして来たつもりなのに
恐ろしくなるような言葉の行き違いや、自分自身に付いた嘘や、大切な人が誰なのかわからなくなって騙したこと。たくさん傷つけて、たくさん傷ついて。
見ているつもりで見えていない本当の色の景色、みつめているでなぞっているだけの視点。
またヘトヘトになって、来年はどうしようか、などと、性懲りもなく考えている。
すり減りながら、それでもまだ。