ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

光射す方へ

これまでを振り返るとき逆光の人生だったいざ立ち向かん

 

学生の勉強道具と思いたり蛍光ペンにて君の名なぞる

 

唄の中閃光少女が走り出す人生動かす心恋ごころ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想ひ出

タンポポという意のカフェの大硝子春雷の打つ桜花びら

 

通勤にカバン一つ下げ定刻に出て帰り来る君

 

15冊文庫日記に綴られし君の変遷指でなぞりて

 

 

チョコレート

そこはもう四角いハコになりました自転車修理の親父さんの店

 

窓ガラス叩く花びら眺めつつチョコ一粒を君と頬張る

 

チョコレート二粒頬張る窓辺にて桜花びら浴び光る君

 

 

 

キー

ことの葉のあや取りをしてクロスワードパズルを解くキーワードはひとつ

 

願はくばひとつの穴にひとつだけ合う鍵があると信じて生きたし

 

 

 

 

 

 

 

四角く白い

君白き骨になりし日なごり雪今年最後の湯豆腐囲む

 

もろもろと崩れし豆腐食む日々を超えこれからはつるり絹の冷奴

 

揺すられし豆腐のように心もとなき日々を過ぎて今君送り行く