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これまでを振り返るとき逆光の人生だったいざ立ち向かん
学生の勉強道具と思いたり蛍光ペンにて君の名なぞる
唄の中閃光少女が走り出す人生動かす心恋ごころ
タンポポという意のカフェの大硝子春雷の打つ桜花びら
通勤にカバン一つ下げ定刻に出て帰り来る君
15冊文庫日記に綴られし君の変遷指でなぞりて
閉ざされた世界に子供と先生と学校という揺蕩うあわい
学生が全員登校した日には座席が足りない在野の精神
そこはもう四角いハコになりました自転車修理の親父さんの店
窓ガラス叩く花びら眺めつつチョコ一粒を君と頬張る
チョコレート二粒頬張る窓辺にて桜花びら浴び光る君
ことの葉のあや取りをしてクロスワードパズルを解くキーワードはひとつ
願はくばひとつの穴にひとつだけ合う鍵があると信じて生きたし
君白き骨になりし日なごり雪今年最後の湯豆腐囲む
もろもろと崩れし豆腐食む日々を超えこれからはつるり絹の冷奴
揺すられし豆腐のように心もとなき日々を過ぎて今君送り行く
水さえも飲めぬ父との懐かしの味はこの札幌ラーメン
「今日も寒い、花が咲いたよ」そればかり食事を取れぬ父への言葉
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