枯れ落ち葉命の余韻残り居る新たな芽吹きに看取られながら 晦(つごもり)も十二回目だと騒ぎきて至極呆気なく過ぎてゆく刻 いろいろなもの、そして自分の心、人の心に目を凝らして来たつもりなのに 恐ろしくなるような言葉の行き違いや、自分自身に付いた嘘…
みかん剥く果汁に濡れし指先は 酸いも甘いも過去呼び起こす 頭痛起きしくしくと泣く毛穴から みかんの芳香は天翔け登る龍 剥きて爪隙間に食い込みし皮 白く黄色い果実を包(くる)む
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