ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

2014-01-01から1年間の記事一覧

もうすぐ三社祭(歌とは関係ない。)

灯りなき家に帰りて体じゅう憑きたるものを脱ぎ捨てる安堵 朝食が昼食になる不規則を許されてこその一人所帯よ

銀杏

掌に銀杏若葉は舞い降りる命儚し春盛りなれ ごつごつと冬越しし幹より噴きいずる銀杏若葉は勢い余りて

珈琲も冷たい方が良くなって、でもゼリー

朝陽浴び挽く珈琲の芳香は夕日傾くころ苦汁となりぬ 今日の右昨日は左へ3センチ前髪の分け目変える 化粧なり

はしか

何故赤い牡丹の花はハレの年毒吹きだせば麻疹のごとし

さくらさくら、散りぬるを。

鼻筋に見えない蝶の停まるごとその横顔の傲慢さが好き 雲母(きら)を剥ぐどこまで剥がせど半透明ぺりりと一枚(ひとひら)今日も暮れ行く いま一度なごり雪のよう散る桜吹雪きたわむれ踊る子ひとり

薫らない

冷気刺す罪深き空目の前に鉄の扉(と)降りるがごとし綿吹雪 薄皮を剥がすがごとく落ち着きを手に入れられたのは泥の涙より 膨らみし蕾ようやく開けども薫る隙さえ与えぬ雪よ

もげる花

椿花ぽとりぽとりと地を染める春の女神は戦慄なのか

裏面(りめん)

肉を焼き魚をさばく肌深き染み込む匂い僅かに甘やか 人知れずこころは深く堕ちてゆく高き陽燦々仰ぐときこそ

心は揺れない

安穏を希(のぞ)みて白い二粒に連れられし夢に塹壕は待つ 心音を刻む音(ね)に時計シンクロす弱々しく西日刺さり込む 同じ色ばかり減りゆく色鉛筆頑な心を写し取るから

モノクローム

君の棲む世界に朝日が昇るたびカーテン越しに突き刺さる刃(やいば) 髪なんてほっておいても乾くだろ片手に抱いた猫の洗顔 寒色に目が慣れて冬山茶花はマゼンダ雪こそモノクローム

改稿其の壱 -夜-

(1)冴え冴えと凍て放たれる月光は空が海なら怒る河豚の刺 (2)みかん剥く果汁にまみれ咥え指湧き出る唾液に昨夜が溶ける もういっちょ。 (3)しどけなく腹みせ眠る犬のよう触れたし怖し君の手のひら

忌み嫌う生活

やはやはのトイレットペーパー使うこと意味などあるのかほぼないに近い 千円の緑茶を五日で飲みきるは身の丈合わねどこれぞ信念 クロワッサン香りしないと不機嫌にバター塗る君十勝に育ち 引き蘢り生活をしていると、歌も内向かいになる。 なるな。

空が海

冴え冴えと凍りながら発光す 空が海なら月は雲丹にみえ 寒いと月が奇麗です。やや弱りつつあるわが眼には、月の光線が刺に見える・・・

passwordを忘れてloginできなかった・・・

いろいろと低空飛行なこと多し。 passを規定以上間違うと1日以上入れないのね・・・なんだか世界に拒絶された感が強くなった。せっかくやる気になったと言うのに・・・ 持ち帰りスプーンの袋を引き千切るポリプロピレンの塵がひとひら

年も明けてもう9日の

一発目から恋のうた どうなってるんだろう、私のあたま。しどけなし空(くう)掴むごとし半開き 手のひらに触れる今午前四時