ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

たましい。

飛び立てど想いは残るひとひらの 羽根の姿にうつろに化して 魂よ空に向かいて放たれん 言葉も色も溶け出ずる空 そこにいるあなたは私をしらないね しらないことすらきっとしらない このところずっと 言葉は究極の記号なので、言葉ではつたわらないこと、 言…

夢は駈巡る

道ばたのエノコログサを掻き分けて 荒野に置かれし虫の眼となり 虫は苦手だが、草は好き。自分では移動出来ない草が何故好きなのか。 人に踏まれたり摘まれたり、されるがままの、草に何故なりたいのだろう。

まだ、白粉花が咲いている。

いつのまに 咲き終わる刻を見失う 花の季節こぼれ落つがごとく 昨日の改稿 心には針の穴ほどの隙間あり ぬるり出でしは苦悩の飽和

にょろにょろ。

鍼の先ほどの心の隙間あり つつかれ出でし虚ろな心太 テーブルにいくつも酒瓶右左へと 宴の後は夢か幻か

飽く。

にぎり飯ほおばり腹を満たす今 ふと昨晩の飽食を振り返る 飽くまでに私で心を一杯に 留まることなどありはしないから 中毒と言われながらも手を伸ばす 我が身の破滅あるを知りながら もう、いろいろなことが混乱しぐしゃぐしゃなとき 豪華な食事をたべたくな…

怒り

ふと声に出す誰かの名 意味のない音の羅列に 顔も浮かばず 短歌をブログに載せるなら、本文はおちゃらけるな〜かあ・・・ 私は、作家の円上塔の作品が好きだけど、読んでるとまったく読者をあざ笑うかのような挑戦的な遊技をしているようにしか思えないんだ…

ホドケル。

無意識に心の箍を解くとき 向けられる厳しき眼畏れて 華やかに咲く役割を求められ 応え続けてももう秋も暮れ 改稿 向けられる厳しき視線に慄きて 心の箍は解け崩れ落ち こういう歌をよむと、観念的でさっぱりわからないとの評価が。 昔よく見た「ヌーヴェル…

命の季節は冬。

無造作に鎖骨晒して夏は去り ウール巻き付け本気の恋を 夏に肌を晒しても、誰も気に留めない(顔をしている) 寒くって胸元にぐるぐると幾重にもストールを巻く。 隠せば隠すほど 気になるものらしい。 可笑しい。 疲れとは 明日を生き延びる細胞の今日死ぬ…