ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

紫陽花の夏

立ち枯れて見向きもされず色失せてただ凛とある夏の紫陽花 太陽の残酷花は次々に身焼かれそれでも君を求むる この夏も、陽射しは容赦なく蒸し蒸しと熱帯のような都会のコンクリート密林。 街角の民家の鉢植えの花も、次々咲いては萎れ枯れてはまた花開く。

帯留

七宝の帯留紫陽花いつまでか身につけられるもう百日紅咲く 百日紅白の可憐は夏を呼ぶ赤咲く頃は陽の現世焼く じりじりとした陽の光のもと 歩いていても、自分の歩みが遅れがちになるのがわかります。 この陽射しのもと、花をつける草木たちの生命力を 我がも…

黄昏

独り歩く黄金色の夕暮れに家々の灯は競いて点る 始まりの号砲花火まだ薄暮雲たなびき空のジュエリー 赤い陽が落ちる明日も暑かろう今日の夕餉は焦がしたなすび

ラピスラズリは忘れ得ぬあの人の瞳の中に沈みゆく海 白金とラピスラズリの連なるを細き手首に巻きてゆれる吾 瑠璃色の鳥がいると言う南国へ忘れしものを探しに行きぬ

川の流れ

紡ぎだす音の連なり声となり水のささやきヴァイオリンの音 画像を撮れなくなりました、心理的なものです。 暫くもがいていましたが、諦めました。 なので、暫くは歌のみで更新。

ティー、トゥリー

風邪気味を撃退すべくティートゥリーマーマレード紅茶の微睡

身を焼く

初夏は青紅葉を焼く炎リストカットに染む少女

【復帰】 限りなく細いもの

一年ぶり。なるべく毎日詠みたい。一年間詠んでいなかった訳 ではないのです。 糸色のとりどりなるは蜘蛛の糸何色の空も絡めとるよう