ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ワンコイン ランチ食(は)みつつ 愛なんてただの我欲と思い至れり 食について私の批判的立場の歌が立て続けなのは 体調(歯)の不良で、食べたいような食べたくないような この世に食事なんて無ければいいのに、と思っているから。 料理は好きだけど、食べ…

食欲中枢

空腹はもはや感ぜず 嘔吐してまだ食べたいか海馬の崩壊 夜がふけるほどに、おやつが食べたくなる。お腹が空いている訳では決して無い。 強いて言えば、脳が飢えている。 脳を使っているから、ではなく、何かが壊れて、どこぞの汚染水の用に漏れだしているか…

raison d'etre

私が、ここで短歌を詠む動機になった luvlife さんの 今日の日記にインスパイアを受けて。 書いてあることが面白かったし、すごく納得できたから。 彼女の文章には「文体」があって、だらだらっと書いているようで余計なことは一つも書いてない。文才の無い…

見なければ、見えない

見ることを科す忘我のさなかにも 我に向けられし眼差しを知る

心もとない・・・ <お菓子2題>

初雪の消え行くようにほろほろと 甘き葛菓子 想い馳せをり 13時粉振るい練り込むバター 鉛の昨日ほらパウンドケーキ お菓子は魔物。トロトロ、ホロホロ甘いけれど。けれども。この鬱々とした心と同じものが根底に重くある。

静けさとさざ波

嵐の夜がらがらと 栗の鬼皮を剥く 指切った荒れる風のせい 台風が来ると、えらく調子が悪い。そういう人は多い。

白と、いろ

空を裂く一筋の雲に見えるもの 色無き大気と氷の競演 流れしは汗だったのか塩辛く 身体も心もちぎれるほどに 初めて、汗か涙かわからないものが流れていて、本当に自分でもどちらかわからない、という体験をしました。 次から次へと、新しい体験は出来るもの…

みな、密やかに。秋は来ぬ、と。

名残の日 自が身さらせワレモコウ 吾は紅なれ花なれと逝く ワレモコウを見るころは、秋風が心地よいはずなのに。 ジャングルを彷徨いながらも進軍の ラッパのような秋の朝顔 まだまだ咲いている、俯き加減の朝顔たち、何時まで咲けばいいのか俺たち、 ため息…

生きることの恥を知る

ひとはただ生きているのみ 意味などを問うこと自体が おこがましいよね 轢かれたか 鳥の骸が往来に 粉々に散り腐敗すらせず 疲れてる、私。異常に眠たい。 起きている間中眠たくて、眠っている間中忙しい夢を見ている。

疑似恋愛

目の前で話すあなたの瞳視る 我が姿なき真実(まこと)知りつつ 恋しいとふと口を衝いて出るあなたの名 空気揺らすも面影浮かばず 今更何を、と思うけれど 誰かが好きだという感情は、本当にその人を好きなのか、そしてそれが恋なのか、 それとも恋する自分…

いらいらするのは

十分に深まる季節金木犀 濃密なりし今更に気づく いらいらする。家から一歩外に出ると、もうそこにはキンモクセイの薫りが 空気に充満するようになってから 「金木犀が咲いたね」などと呑気に言われること。 今か今かと、夏の暑いうちに気配を探し求めている…

甘き薫りは

その甘きうなじは薫る エロスとて 花の終わりの屍臭にあらぬか ヨーロッパにいって、うつくしい町並みが嬉しくて、 こんなに使わないだろう、というくらいフレグランスを買ってしまった。 買ってしまったのは、フレグランスと紙類とチョコレートばかり。 買…