楓の黄ツノから真紅に浸りおり水墨画の水滲むがごとく蓋取れば卵に沈むみし飴色の栗見つけたり我も我もと
開拓の名残は白き洋館に陽射し散る窓の波板ガラス 陽だまりの窓際の床寝転びて子猫のポーズ冬はそこまで
二楽章カセットテープは伸びておりリズムゆらゆら無伴奏ソナタ 清みし夜寒さが瞳に入り込む月に憑かれたピエロがひとり 一楽章シンコペーション休符にて揃って息を吐く舞台上(うえ)
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