ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

はしか

何故赤い牡丹の花はハレの年毒吹きだせば麻疹のごとし

さくらさくら、散りぬるを。

鼻筋に見えない蝶の停まるごとその横顔の傲慢さが好き 雲母(きら)を剥ぐどこまで剥がせど半透明ぺりりと一枚(ひとひら)今日も暮れ行く いま一度なごり雪のよう散る桜吹雪きたわむれ踊る子ひとり

薫らない

冷気刺す罪深き空目の前に鉄の扉(と)降りるがごとし綿吹雪 薄皮を剥がすがごとく落ち着きを手に入れられたのは泥の涙より 膨らみし蕾ようやく開けども薫る隙さえ与えぬ雪よ

もげる花

椿花ぽとりぽとりと地を染める春の女神は戦慄なのか

裏面(りめん)

肉を焼き魚をさばく肌深き染み込む匂い僅かに甘やか 人知れずこころは深く堕ちてゆく高き陽燦々仰ぐときこそ

心は揺れない

安穏を希(のぞ)みて白い二粒に連れられし夢に塹壕は待つ 心音を刻む音(ね)に時計シンクロす弱々しく西日刺さり込む 同じ色ばかり減りゆく色鉛筆頑な心を写し取るから

モノクローム

君の棲む世界に朝日が昇るたびカーテン越しに突き刺さる刃(やいば) 髪なんてほっておいても乾くだろ片手に抱いた猫の洗顔 寒色に目が慣れて冬山茶花はマゼンダ雪こそモノクローム

改稿其の壱 -夜-

(1)冴え冴えと凍て放たれる月光は空が海なら怒る河豚の刺 (2)みかん剥く果汁にまみれ咥え指湧き出る唾液に昨夜が溶ける もういっちょ。 (3)しどけなく腹みせ眠る犬のよう触れたし怖し君の手のひら

忌み嫌う生活

やはやはのトイレットペーパー使うこと意味などあるのかほぼないに近い 千円の緑茶を五日で飲みきるは身の丈合わねどこれぞ信念 クロワッサン香りしないと不機嫌にバター塗る君十勝に育ち 引き蘢り生活をしていると、歌も内向かいになる。 なるな。

空が海

冴え冴えと凍りながら発光す 空が海なら月は雲丹にみえ 寒いと月が奇麗です。やや弱りつつあるわが眼には、月の光線が刺に見える・・・

passwordを忘れてloginできなかった・・・

いろいろと低空飛行なこと多し。 passを規定以上間違うと1日以上入れないのね・・・なんだか世界に拒絶された感が強くなった。せっかくやる気になったと言うのに・・・ 持ち帰りスプーンの袋を引き千切るポリプロピレンの塵がひとひら

年も明けてもう9日の

一発目から恋のうた どうなってるんだろう、私のあたま。しどけなし空(くう)掴むごとし半開き 手のひらに触れる今午前四時

おおつごもり。

枯れ落ち葉命の余韻残り居る新たな芽吹きに看取られながら 晦(つごもり)も十二回目だと騒ぎきて至極呆気なく過ぎてゆく刻 いろいろなもの、そして自分の心、人の心に目を凝らして来たつもりなのに 恐ろしくなるような言葉の行き違いや、自分自身に付いた嘘…

みかん。好き。

みかん剥く果汁に濡れし指先は 酸いも甘いも過去呼び起こす 頭痛起きしくしくと泣く毛穴から みかんの芳香は天翔け登る龍 剥きて爪隙間に食い込みし皮 白く黄色い果実を包(くる)む

たましい。

飛び立てど想いは残るひとひらの 羽根の姿にうつろに化して 魂よ空に向かいて放たれん 言葉も色も溶け出ずる空 そこにいるあなたは私をしらないね しらないことすらきっとしらない このところずっと 言葉は究極の記号なので、言葉ではつたわらないこと、 言…

夢は駈巡る

道ばたのエノコログサを掻き分けて 荒野に置かれし虫の眼となり 虫は苦手だが、草は好き。自分では移動出来ない草が何故好きなのか。 人に踏まれたり摘まれたり、されるがままの、草に何故なりたいのだろう。

まだ、白粉花が咲いている。

いつのまに 咲き終わる刻を見失う 花の季節こぼれ落つがごとく 昨日の改稿 心には針の穴ほどの隙間あり ぬるり出でしは苦悩の飽和

にょろにょろ。

鍼の先ほどの心の隙間あり つつかれ出でし虚ろな心太 テーブルにいくつも酒瓶右左へと 宴の後は夢か幻か

飽く。

にぎり飯ほおばり腹を満たす今 ふと昨晩の飽食を振り返る 飽くまでに私で心を一杯に 留まることなどありはしないから 中毒と言われながらも手を伸ばす 我が身の破滅あるを知りながら もう、いろいろなことが混乱しぐしゃぐしゃなとき 豪華な食事をたべたくな…

怒り

ふと声に出す誰かの名 意味のない音の羅列に 顔も浮かばず 短歌をブログに載せるなら、本文はおちゃらけるな〜かあ・・・ 私は、作家の円上塔の作品が好きだけど、読んでるとまったく読者をあざ笑うかのような挑戦的な遊技をしているようにしか思えないんだ…

ホドケル。

無意識に心の箍を解くとき 向けられる厳しき眼畏れて 華やかに咲く役割を求められ 応え続けてももう秋も暮れ 改稿 向けられる厳しき視線に慄きて 心の箍は解け崩れ落ち こういう歌をよむと、観念的でさっぱりわからないとの評価が。 昔よく見た「ヌーヴェル…

命の季節は冬。

無造作に鎖骨晒して夏は去り ウール巻き付け本気の恋を 夏に肌を晒しても、誰も気に留めない(顔をしている) 寒くって胸元にぐるぐると幾重にもストールを巻く。 隠せば隠すほど 気になるものらしい。 可笑しい。 疲れとは 明日を生き延びる細胞の今日死ぬ…

ワンコイン ランチ食(は)みつつ 愛なんてただの我欲と思い至れり 食について私の批判的立場の歌が立て続けなのは 体調(歯)の不良で、食べたいような食べたくないような この世に食事なんて無ければいいのに、と思っているから。 料理は好きだけど、食べ…

食欲中枢

空腹はもはや感ぜず 嘔吐してまだ食べたいか海馬の崩壊 夜がふけるほどに、おやつが食べたくなる。お腹が空いている訳では決して無い。 強いて言えば、脳が飢えている。 脳を使っているから、ではなく、何かが壊れて、どこぞの汚染水の用に漏れだしているか…

raison d'etre

私が、ここで短歌を詠む動機になった luvlife さんの 今日の日記にインスパイアを受けて。 書いてあることが面白かったし、すごく納得できたから。 彼女の文章には「文体」があって、だらだらっと書いているようで余計なことは一つも書いてない。文才の無い…

見なければ、見えない

見ることを科す忘我のさなかにも 我に向けられし眼差しを知る

心もとない・・・ <お菓子2題>

初雪の消え行くようにほろほろと 甘き葛菓子 想い馳せをり 13時粉振るい練り込むバター 鉛の昨日ほらパウンドケーキ お菓子は魔物。トロトロ、ホロホロ甘いけれど。けれども。この鬱々とした心と同じものが根底に重くある。

静けさとさざ波

嵐の夜がらがらと 栗の鬼皮を剥く 指切った荒れる風のせい 台風が来ると、えらく調子が悪い。そういう人は多い。

白と、いろ

空を裂く一筋の雲に見えるもの 色無き大気と氷の競演 流れしは汗だったのか塩辛く 身体も心もちぎれるほどに 初めて、汗か涙かわからないものが流れていて、本当に自分でもどちらかわからない、という体験をしました。 次から次へと、新しい体験は出来るもの…

みな、密やかに。秋は来ぬ、と。

名残の日 自が身さらせワレモコウ 吾は紅なれ花なれと逝く ワレモコウを見るころは、秋風が心地よいはずなのに。 ジャングルを彷徨いながらも進軍の ラッパのような秋の朝顔 まだまだ咲いている、俯き加減の朝顔たち、何時まで咲けばいいのか俺たち、 ため息…

生きることの恥を知る

ひとはただ生きているのみ 意味などを問うこと自体が おこがましいよね 轢かれたか 鳥の骸が往来に 粉々に散り腐敗すらせず 疲れてる、私。異常に眠たい。 起きている間中眠たくて、眠っている間中忙しい夢を見ている。

疑似恋愛

目の前で話すあなたの瞳視る 我が姿なき真実(まこと)知りつつ 恋しいとふと口を衝いて出るあなたの名 空気揺らすも面影浮かばず 今更何を、と思うけれど 誰かが好きだという感情は、本当にその人を好きなのか、そしてそれが恋なのか、 それとも恋する自分…

いらいらするのは

十分に深まる季節金木犀 濃密なりし今更に気づく いらいらする。家から一歩外に出ると、もうそこにはキンモクセイの薫りが 空気に充満するようになってから 「金木犀が咲いたね」などと呑気に言われること。 今か今かと、夏の暑いうちに気配を探し求めている…

甘き薫りは

その甘きうなじは薫る エロスとて 花の終わりの屍臭にあらぬか ヨーロッパにいって、うつくしい町並みが嬉しくて、 こんなに使わないだろう、というくらいフレグランスを買ってしまった。 買ってしまったのは、フレグランスと紙類とチョコレートばかり。 買…

疲れた。

豊穣の母なる大地とたたえけり 草木茂らせときには枯らす 題詠のお題が「母」なので、投稿歌は違う歌にしましたが、「母」の歌をひねり出す。 「母」は苦手です、自分もなったことが無いし。 短歌大会に応募するのに18首ひねっていたら、もう出尽くした感…

執着心。

カサカサと玉葱の皮を剥くように 君への想いは軽く薄くなり 気になる。好きでも嫌いでも、気になる人は気になるもの。 嫌いで気になるのも、意地悪な感情も それは執着心だと思う。 執着から解き放たれるときは案外なにも感慨が無いもの 改稿9/25 カサカサと…

本歌取り、のつもり <お題 秋の準備>

衰えぬ陽は強く 目にさやかなり 秋の戸叩く キンモクセイの香 むずかしいですね、本歌取り。 本歌がわかっていただけなかったりすると、凹むのですが、 秋のこの歌は大好きです。 果敢に挑戦してみましたが、自爆したみたいです・・・ 秋ですが、日中の気温…

どす黒い想い。

救うのは 母体か胎児か迷うことさえ無きを知る 命の軽さ 短歌大会の題詠を習作している。 題は「母」 まず湧き出て来た歌。私の心の中のどす黒い部分を、穿り出してみるかのようだ。 と、自分の歌ながら思う。 秋の夜の永きに耐えかね 眠らない理由(わけ)…

お題 秋の準備 季節は食べ物から。

幼き日 鼻腔を抜ける日向味(ひなたあじ) 寒さきたるべし 備えよ栗ごはん 栗が庶民の手元に届く季節になって来た。 今年はどういう訳か、我が家の近所のスーパーでとても安い。 今出回っているのは茨城産の栗で、この夏は暑かったせいか 大きくほくほくでと…

しぬほどつらい?

*・・・って風にね、しぬほどつらくなるから、それを心配したの。 ーーーー<会話少し> ++ ・・・でも、人間誰しもがいつかは必ず死ぬんだよ。だったら、何時どこで 死んでも同じじゃないのかな。それが少し速いか遅いかの違いで、宇宙に流れる 時間にし…

旅に出ておりました

しばらくぶりです。 旅の途上で歌を詠もう、なんて、洒落たことも考えてみましたが そんな余裕は全くありませんでした・・・ 手のひらを かざしてみれば大空に 血潮は空かず光遮ぎらる 憑かれしは満月の夜のその次の 猶予(いざよ)う心見透かす空よ 昼と夜…

今見えていることが全てじゃないし、見えないことの方が大切というわけでもない

人ってね 見える事象が全てでも 宇宙(ソラ)も素粒子も見えない 視神経 網張りかかる獲物待つ 決してかからぬ形なきもの しばらく詠めませんでした。 精神状態が全く整いません。 そういう状態はもう飽き飽きするほど経験しても、整わないときの対処法は「…

美しい汗には条件がある

濡れ髪を くるり巻き上げ 露わなる うなじに滲む 汗に気づいて 女性の汗が美しいのは、若さゆえ。失ってみてそう思う。 もう一つ美しい汗は、汚れた町工場のおっちゃんの 額、頭のてっぺんから、腕から、背中から滴り落ちる汗。 どちらにしても、私には手が…

キズと痛み

桃を吸う 果汁に濡れし指先に 纏わりついて 屍臭は甘い 粘膜を伝う 痛みは快楽に 35度の透明アルコール 血の味に似るか 甘美な柘榴の実 細胞のように粒身寄せ合う いろいろな事故が多発している中、不謹慎だ、とは思うけれど キズは生々しく「生」の匂いを発…

あまり心を揺さぶられないです、海

真昼の月からの手紙 さん の題詠「海」を読んで、 私も「海」に挑戦してみました。 繰り返し寄せては引くと信じおり この身を安堵へ連れて逝け波の音 この海の向こうに何があるのだろう? 無知と希望を持っていたあの頃 心を痛めた時海を見たいという人は多…

伝わらないんだ、こんなに伝えたいのに。

心より 絞り出したることばさえ シナプス受容セズ のシグナル 心を込めれば込めるほど、空回りの猿芝居になる。 なぜ伝わらないのか、悩めは悩むほど、底なし沼に落ちてゆく。

夏は傷痍射撃

強き陽に狙い撃たれし百日紅 枝の先より 炎は点る 暑い。 何もかも焼けてしまいそうなほど。 植物さえも焼けるんじゃないかと、 そう思いきや、花が咲いている姿を見ると清涼感を感じる。 それが真っ赤なブーゲンビリアであっても。 今日、ピンクと白の混じ…

お引っ越ししようと思ったけれど、しばらく併用で。

◆ 短歌を日々詠う修練(コソ練)の場、こちらへお引っ越ししようと思った訳 この人のブログで、彼女が短歌に興味を持ったからでした。 こんな感性の人に詠んで欲しい「今の歌」 短歌詠みのひとは、高齢の人が多くて、昔懐かしい。だったり、長年連連れ添った…