ウタ日記

浮遊することばと追いかけっこ

今見えていることが全てじゃないし、見えないことの方が大切というわけでもない

人ってね 見える事象が全てでも 宇宙(ソラ)も素粒子も見えない

 

視神経 網張りかかる獲物待つ 決してかからぬ形なきもの 

 

しばらく詠めませんでした。

精神状態が全く整いません。

そういう状態はもう飽き飽きするほど経験しても、整わないときの対処法は「寝る」意外にまだ見つかりません。きっとそんなもの、人生の最後まで見つからないんだと思う。人生の最後は何時なのか知らないけれど。

 

上がったり下がったりする私の状態を客観的に見れば、自分だったら「この人には付き合いきれない」判断を下すと思う。

そうやって、少しずつ周りから人が減っていく。

自分でも、傲慢にも削り落としてきた。

私に関与すると本当に厄介だから、声をかけないで、私に関わらないで下さい。最初からそう言えたらどんなに楽だろうと思う。

 

自分でも取り扱いが厄介なのに、更に厄介なことは、

生きているので、食べなきゃならないし、洋服も着なきゃならないし、誰かと話さないと言葉を忘れそうだと思ったりするし、何か言いたくなるし、セックスもしたくなるし、頭や身体のあちこちが痛くなるし、風邪を引いて熱が出たりするし、眠るための場所は確保しなきゃいけないし。

 

どれもこれも、独りじゃ出来ないことばかり。

結局誰かの厄介になったり、迷惑になったり、お願い助けて、と言ってみたりする。

 

私の短歌はそんなことを言葉に置き換えたもの。

結局わかる人にしかわからないし、人のことなんて、本当はわかることは決してないのだ。わかった気がしたり、わかった振りをしたり、思い込んだりするだけ。

だから、言葉も本当は私の意図することを伝えてはいない。

でも、どのように受け取られたとしても、ことばを発することで何かが震える。

目に見えない何かが。

 

願わくは 花の下にて春死なむ その望月の如月のころ (西行)

★私は、死ぬのなら晩夏がいい。蝉の死骸がひっくり返って落ちている季節。

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