空耳
空耳はたしかに蝉の声なりし既に鳴き止みもう幾日か
君に手の届く隣にふと触れる有刺鉄線刺さる中指
はじまりはほんの二ミリの傷だった赤黒き膿テロリストなり
ズルル
百円のコーヒー啜る隣の君モテナイでしょう大きなお世話
一本の。
一本の糸が紡ぐニットの海記憶をたどる過程にある吾
一編みの次の編み目に手繰られて眠りの迷路糸の絡まる
今年はまだ猛暑の内から冬に向かって編み物を始めました。昨年の宿題なので早く完了コンプリートしたい、と思っていたら、突然寒くなりました。
悟られたか?・・・誰に?